中小企業再生キーワード

最終更新日 : 2010-08-16

バルクセール
不良債権を処理する方法の一つとして、金融機関などが保有する不良債権を、投資家などの第三者に対して「まとめ売り」すること。
第三者に対して「まとめ売り」することによって、売主は不良債権を直接償却することができるというメリットがあります。担保としている不動産の価値が下落した場合、追加損失の計上が不要なため、不良債権の処理方法として多く利用されています。
DIPファイナンス
DIPとは、debtor in possession(占有を継続する債務者)の略で、民事再生法などの倒産手続き開始後も旧経営陣に経営を任せつつ、新たな資本を提供すること。
本業に再生の可能性がある企業の場合、通常の倒産手続きのように管財人が経営権を握るより、旧経営陣に任せた方が現実的な場合に、DIPファイナンスが利用されます。仕入先からの現金払い要求など、再生局面の企業の多くが直面する資金繰りの急速な悪化に対応することなどを目的とした短期融資の場合が多い。なお、DIPファイナンスによる債権は、共益債権と位置づけられ、再生企業の他の債務より優先されます。
コベナンツ
融資契約を締結する際、契約書に記載することのできる特約事項のこと。「情報開示義務」「財務制限条項」「資産処分等一定の行為に対する制限」「格付維持条項」などがあり、これらの条項が守られなかった場合、ペナルティとして、その時点での資金の全額返済や金利優遇の取り消しなどが課されます。シンジケートローンなどでよく使われます。
融資の段階で銀行と借り手が共同で事業を検討するためリスク最小化の方策を持つことができ、万が一なんらかのリスクが発生しても銀行のモニタリングによりリスクの早期発見ができるというメリットがあり、銀行がよりリスクの少ない融資を求める中、リスク算定やモニタリングにまで積極的に関わるタイプのコベナンツが広がりをみせています。
プロラタ返済
企業が複数の金融機関から借入をしている際、借入金額に応じて比例的に返済額を決め、返済すること
例えば、X銀行から1億円、Y信金から2億円の借入を行っている場合に、3,000万円をプロラタ返済する場合、X銀行に1,000万円、Y信金に2,000万円を返済することになります。
貸出条件緩和債権
債務者の経営再建や支援などを図るために、貸出金の回収を促進することなどを目的として、貸出金利の減免や利息の支払猶予、元本の返済猶予、債権放棄など、債務者に有利となる取決めを行っている貸出金のこと
債務者に有利な条件であっても、再建や支援目的でなければ、「貸出条件緩和債権」には該当しない。貸し出したお金は回収されることを前提としている点で、「破綻先債権」と異なります。
オフバランス
バランスシート(貸借対照表)に計上されていない資産や負債のこと。資産や負債の圧縮により、資産が健全化され、資産効率がよくなる。代表的な科目としては、リース資産や金融派生商品などがあります。
自動車、工作機器、事務機器、コンピュータなどリース契約によって使用する資産は、貸借対照表上には資産として計上されず、損益計算書の費用科目(リース料)として計上されます。為替や株式などの先物取引、為替の予約取引など、実際に決済日が到来するまで貸借対照表に計上されることがないため、財務体質を健全に見せるような会計操作が可能となります。